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九州初のIBMチャンピオンが提案する、『IBMワトソン』活用の〝AI経営”
株式会社 福岡情報ビジネスセンター
代表取締役
武藤 元美 氏
DATA
住所:福岡県福岡市博多区博多駅前3丁目26番29号
事業:システム開発・クラウドセンター運営・サイバーセキュリティー
設立:1998年07月21日
H P:http://www.fbicenter.co.jp/
AI時代を迎えて、企業経営はどのように変わっていくのだろうか。株式会社福岡情報ビジネスセンターの武藤元美代表取締役に、今後の企業経営のあり方を聞いた。
IBMチャンピオンが、 福岡・九州から初めて誕生! 
世界175カ国以上でビジネスを展開するIBMは同社の商品・サービスに関して、世界中で優れた貢献をした支持者を『IBMチャンピオン』として表彰している。日本からは7人が選ばれ、そのうちの1人が『the2017 IBM Champions ffor Cloud』を受賞にした福岡情報ビジネスセンターの坂本新・コグニティブサービス事業部長だ。
「IBMチャンピオンにノミネートされただけでも光栄だと思っており、実際に選ばれた時には本当にうれしく思いました」と坂本部長は目を細める。
坂本部長は昨年、IT技術者らがソフトウェア開発を競い合うイベントである『イノベート・ハブ・九州ハッカソン』のテクニカルサポートとして大会運営を支援した。600人規模の国際大会として成功、日本最大のハッカソンとなった。
また、同社とお客さとの混成チーム「JAPAN-KIQ」は決勝戦に勝ち残って、ゼンリン賞を受賞した。この成功をきっかけにして、坂本部長はIBMのクラウドサービスのプラットフォームを広めていくための勉強会『BMXUG九州』の代表となり、さらにIBM関連のコミュニティであるBACの九州支部長と全国副会長を務める。常に最新のテクノロジーにチャレンジしている頼れるエンジニアである。
AIが企業の業績向上や事業拡大に貢献していく
 創業時からIBM製サーバー「Power Systems」を用いた基幹系コンピューターシステムの構築を手掛けてきた福岡情報ビジネスセンターは現在、クラウド、モバイル、ソーシャル、セキュリティーの各分野でITサービスを開発・提供している。中でも自社保有のクラウドセンターを立ち上げて、金融機関向けシステムをクラウド上で提供・受託運営する取り組みは、国内外から高い評価を得ている。
「今日、ビジネスの基盤はITなくして語れません。経営者の方々には、ITリテラシーを高めていくことで自社のビジネスを伸ばすことが可能であり、ひいては日本経済の底上げにもつながることを訴えていきたい」と、福岡情報ビジネスセンターの武藤元美代表取締役は説く。
今後、企業の業績アップや事業拡大に直結するITリテラシー向上への強力な〝武器〞として、福岡情報ビジネスセンターが力を入れているのは、昨今話題を呼ぶ〝AI〞だ。
IBMワトソンが経営のアシスタントになる
いま、AIブームである。1950年半ばに起きた第1次AIブーム(考えるのが速い人工知能)、1980年代の第2次AIブーム(物知りな人工知能)に続く、今日の第3次AIブームは、「データから学習する人工知能」が特徴だ。
 すでにAIは、損害保険会社の社内照会応答システムに採用され、銀行内コールセンターでのリアルタイム支援システムとして導入されている。また、銀行店舗での接客支援や技術者派遣会社での人材マッチング支援などで活躍している。
一般的にAIの意味として、「Artifical Intelligence(人工知能)」を指すのに対し、IBMでは、「Augmented Intelligence(拡張知能)」として、人間の知識を拡張・増強するものと定義する。IBMの代表的なAIである『IBMワトソン』は人間と同じく情報から学び、経験から学習するコグニティブ(認知)・テクノロジー・プラットフォームで、人間が判断を下す際に参考となる推論・判断を提示して意思決定を支援するマシンだ。
「IBMワトソンは、人間のアシスタント役として、業務をサポートしてくれます。IBMワトソンには、無限大の情報や知識を投入できるため、それらをもとに人間からの質問にも答え、正しいジャッジができるようにサポートしてくれます」と、武藤代表はIBMワトソンの活用について大きな期待を寄せる。
AI時代における新たな企業向けITサポート
「いま、非常なAIブームでいろいろな企業から〈使ってみたい〉〈知りたい〉という問い合わせが殺到しています。東京をはじめとする首都圏の企業が先行していますが、九州・福岡でも地場大手企業を中心に関心が固まっており、今後本格化していきます」と、福岡情報ビジネスセンターでAI事業を担当する坂本部長は現況を分析する。
特にスマートフォン対応のChatbot自動回答やコールセンターでの対話支援、IoTで収集したビッグデータを解析する引き合いが多いという。
「データにこそ、価値があります。データは会社にとって、大きな資産であるにも関わらず、有効活用できていない現状があります。今まで気づいていないデータの価値や意義などは、IBMワトソンを使うことで知見として、具体的な活用方法を提案してくれます。結果として、業績を伸ばすことが可能性です」と、武藤社長はAI時代における企業経営のあり方について語る。
従来のITビジネスを一新するビジネスプラットフォームで日本企業は飛躍へ
昨今、日本企業がグローバルなIT競争で後塵を拝した要因として、システム開発で生産性を上げきれない保守的な手法にとらわれている〝ガラパゴス化〞が指摘されることが多い。その一方で、「なぜ、ガラパゴス化したのか?」という点については、既存のシステム保守に追われていることも大きな要因といえるが、もっと根本的な課題が存在する。
日本を代表する大企業のIT関係者らとの議論を重ねた武藤社長は、「欧米企業はユーザー自らシステムを内製化しているのに対して、日本企業は社外に業務委託したため、社内にITリテラシーを無くしてしまいました。ビジネスのスピードが格段に速くなった今日、委託ではスピード的に追いつかない上にビジネスの現状にそぐわない。つまり〝標的は、常に動いている〞のです。ビジネスプラットフォームとして、その展開と同期しながら、システムを迅速につくり続けることが求められます」との見方を示す。
 これらの現状を踏まえて、武藤社長は、「外注に頼り過ぎた日本企業は、ユーザーとして自ら社内でシステムを開発できる体制にしていくべきです。今後、当社ではIBMワトソンを活用しながら、ユーザー企業が自ら社内でシステムを開発できるビジネスプラットフォームを提供していきます」との従来無かった方向性を示す。
AI分野において、既存のITビジネスをコペルニクス的に転換させていく新事業を本格的に立ち上げていく武藤代表は、「今後、知識取得や単純作業などから解放されるので、われわれはお客さまと一緒になって、感性豊かなサービスやビジネスパートナーシップを提供していきます。われわれが従来手掛けてきたビジネス手法を一新することでお客さまであるユーザー企業のビジネスを加速させて業績を伸ばすことが可能です。それは結果的に日本の国力を高めていくことにもなります」と、不退転の決意で臨む。