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野菜ソムリエが 提案する究極の 食ブランディング
株式会社蓮
代表取締役社長
吉田 由紀子 氏
DATA
住所:
事業:食全般のコンサルティング
設立:2014年10月00日
H P:http://www.ren831.co.jp/
飽食の時代、消費者の食の嗜 好は多様性を極めるだけでな く、刻一刻と移り変わっている。 こうした食品業界の実力派コン サルタントとして活躍している 女性が福岡にいる。株式会社蓮 の代表取締役社長、吉田由紀子 さんだ。野菜ソムリエの豊富な 知識と仲卸会社勤務の経験や人 脈を武器に、販促イベント提案、 飲食店のレシピ開発から、食品 メーカーのPB(プライベートブ ランド)商品開発、スーパーで の販売促進まであらゆる食の企 画提案を手掛ける。まさに究極 の食に関するブランディング・ コンシェルジュだ。
商売人家系の熱い血流れる
 吉田さんには商売人家系の熱い血が流れている。幼い頃、三十数店舗の飲食・サービス店を経営していた父親に、よく商売の現場に連れていかれた。そこで商売のやり方やおもてなしを肌で学んだ。「父はほかの店の料理を研究するために、週5回は家族をつれて外食するほどで、私もよく付き合わされました」と結婚して一男一女を育てた。再就職でもと考えたとき、「自宅からも保育園からも近い」という理由で、2010年、福岡市中央卸売市場の仲卸会社、福岡中央青果の仕入営業部に事務社員として入社した。職場に入ると、結婚前にやっていた営業の血がむくむくと騒ぎだし、当時、青果仲卸では全国的に珍しかった女性営業職に志願した。
 しかし、青果の営業は仕入価格の交渉が中心で、「販売先のスーパーや百貨店への売り値や売り先は先に決まっていた。長年主婦をやっていた生活者目線からは違和感があった」。仕事に慣れてくると、イベントの企画や商品開発を任されるようになった。
 吉田さんはこれまで業者向けが主だった、カット野菜を、消費者向けに12品開発、商品化した。中でもヒットしたのが焼きそば用のカット野菜。麺と豚肉を合わせれば、ものの5分で調理できる超簡単メニューだ。こうした実績が評価されて営業企画開発課長に昇進した。
野菜ソムリエなど次々資格を取得
こうしたなか、野菜ソムリエ という資格を知った。野菜ソム リエとは、一般社団法人日本野 菜ソムリエ協会が認定する民間 資格だ。野菜や果物の魅力を知 り、自ら楽しむ野菜ソムリエ(旧・ ジュニア野菜ソムリエ)、その魅力を伝える野菜ソムリエプロ (旧・野菜ソムリエ)、社会で活 躍する野菜ソムリエ上級プロ (旧・シニア野菜ソムリエ)があ る。  「食についていろんな角度か ら勉強したいと思った」 」吉田さんは、2012年、野菜ソムリエプロの資格を取得した。
 今ではフードコーディネーター、上級食育指導士の資格も持つ。飲食店への指導も多く
行っているため、現在はワインソムリエの資格に挑戦中だ。「ワインソムリエが多い店は食べる
人の気持ちを考えた、おもてなしのあるサービスができている」と考えるからだ。
循環型農業を手本に会社立ち 上げ、社名は好きな野菜から
2014年 10 月、株式会社蓮 を立ち上げた。メディアにもよ く取り上げられる、農事組合法 人和郷園の木内博一社長の講演 で知った自然循環型農業に衝撃 を受けたのが起業のきっかけ だった。自然循環型農業とは、 畑から採ったものはできるだけ 使い切って残ったものも肥料と して畑に返すという考え方だ。 青果のプロとして食の可能性に 賭けてみようと決意した。  社名は吉田さんの好きな野菜の一つである蓮根から一文字を取った。「将来を見通せる縁起のいい野菜でもあるから」。
 スタートは食品メーカーの商品開発、売れるためのレシピ開発、売り場を作るなど販売促進イベントを企画するという一気通貫のビジネスが受けた。
 事業を始めたころ、講演した農家から言われた「農業をしたこともないのに」の言葉に発奮、福岡市西区で2年間、農地を耕して様々な野菜を作った。「ブランディングすることで、私ごときの素人が作った野菜でもどれだけ売れるかを知ってほしかった」。農業を体験したことで講演の話や指導にも深みが出るようになった。
 まずは自分で体験するという基本はコンサルティングの現場でも徹底している。飲食店では開店前から閉店後までいて顧客を観察する。この店の売り上げを伸ばすため、利益を上げるた
めに何をすべきかを知るためだ。
 スーパーから依頼があれば、数日間は店に張り付く。同じ系列スーパーでも地域によっては客層がまったく違う。「三十代が多い地域にある店舗なら混雑のピークは夕方、高齢層が多い地域なら朝。その違いを考えずにイベントを打ってもだめ」。販売データも重要だが、現場での微妙な違いにヒントを探す。
強みはアイデアをカタチにすること
 吉田さんの強みは「アイデアを形にできること」。ある食品メーカーの商品開発会議に呼ばれたとき、煮詰まっていた社員と話すなかで斬新なアイデアを出してたいそう喜ばれた。「なぜ
そんなアイデアが出るのかとよく言われるが、今までの経験からくるもので自然と生まれる」。
 飲食店からのコンサル依頼も多い。レシピを考える際のネックは、野菜は保存がきかず、同じものが入手できるとは限らないことだ。これに対して
旬のメニュー・飲食店 業態は