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メンバーの夢や想いがひとつとなった磁場から新しいビジネスが生まれる
株式会社ココシス
代表取締役会長
岡部 隆司 氏
DATA
住所:福岡県福岡市中央区天神2丁目3-36
事業:経営コンサルティング
設立:1997年08月13日
H P:http://www.cocosys.co.jp/index.php
今日の企業を取り巻く事業環境の中で、新たな視点で未来を支える事業を興す。いくつかの時代を見てきた経験深きビジネスリーダーは、どのような視点で、〝現在〟という時代を見ているのだろうか。他に類をみない独自の経営方針と、型破りともいえる異色の組織づくりで躍進するココシスグループ代表であり、創業者の岡部隆司会長に自らの原点や時代感、さらに新世代のビジネスリーダーへのエールを聞いた。
勤労観・社会観の目覚めと確率 力仕事のアルバイトを通じて自然と身についた仕事の流儀
 高校卒業前までのアルバイトは土木工事などの力仕事だった。中学時代に「始業30分前に現場に到着して準備し、仕事は全力でやり遂げる」という父親譲りの仕事の流儀を当然だと思い、実践していた。
 すると、「仕事を単なる労働と考える先輩から『お前は損をしている』と随分言われました。しかし、給料は同じ仕事仲間より、いつの間にかたくさんもらえるようになり、『一生懸命にやれば、認めて評価してくれる人がいる』ということを体感しました。不安はあったものの、自分なりに生きていける道があることを確信しました」
”現在”という時代への視点 今と昔、カタチを変えた閉塞感の中で、リーダーが目指すものとは
 「今日、西洋的な白か黒かで考える二元論的な価値観に会社のあり方や働き方が変化してきました。これは局面によっては個人が成長しにくい時代だと思います」
 「曖昧な部分もありますが、本来、中庸を尊ぶ日本人の感覚はすばらしく、仕事に対する美学をかつてはたくさんの方々が持っていました。労働させられていると考えるよりも、若い人たちには仕事の中に楽しみを見つけて、仕事自体をクリエイティブすることをお薦めしたいと思います。それが人間としての成長を促します」
 さくらフォレストにみられる他に類をみないユニークな組織づくりの根底には長年、世間の常識や社会の常識にはとらわれずに、〝他をもっては比較検討できないサービス〞(ココシス社訓)を提供してきた岡部会長は、次々に個性的な事業展開を行ってきた。
 経営コンサルティング事業からスタートして、通信販売事業やレストラン事業、ブライダル事業、ゲストハウス事業、海外通販事業などの新規事業を相次いで立ち上げ、様々な事業を発展させている。
 「ビジネスモデルが良ければ、事業は発展します。そのビジネスモデルは自分の経験や気づきから生まれますが、そのビジネス自体は不思議な偶然性にも左右されるものです。成功の秘訣というものが漠然としたものになりがちなのは、実際の現場では売れた理由の説明を科学的に立証することすら困難だからです。これは私なりの経験則ですが、ビジネスの種が見つかり、芽を出し、それが育つには、それを生み出した場の空気や、その磁場みたいなものに集まった人たちの夢や想いがかみ合ってひとつになることが重要で、その場の空気、磁場が大切なのかなと感じています。たとえば、通販商品は一定値まではマーケティングで予測可能ですが、それを超えた場合は、説明が困難な不思議な世界です」
新世代のビジネスリーダーへ 経営は難しくない。自分の可能性に挑戦してほしい
 「若い人たちに伝えたいのは、経営は難しくありません。経営は、足し算と引き算です。
掛け算や割り算は、予測する時にだけ使います。そして、必要なことはリスク回避です。」
「素朴な疑問や日常生活から出たアイデアを大事にして、トライしてください。デスクであれこれ考えるより、実際に自分の目で見て、きちんと商売をしたら、良い仲間が集まって来て、良い結果が出ます。ぜひ、自分の可能性にチャレンジしてください。でも、ビジネスには『まさか』もあります。『このビジネスの最大のリスクはなにか?』リーダーはその部分をしっかりケアして、メンバーを導いて成功して欲しいと思います」
 これまでココシスグループで立ち上げた新規事業は、社内公募で選ばれたビジネスプランだ。提案した企画が採用された社員が主体になってチームを組んでいく〝社内起業〞でもある。商売歴半世紀の岡部会長にとって、思いのひとつがカタチになったといえる。
 ココシスグループが掲げるミッションの中に「第三者には混沌・矛盾・混乱にしか見えない起業機会を察知し、必ずしも所有するとは限らない、経営資源を利用して、自ら信じる起業機会を追及する」との一文を刻む。